『累 かさね』考察 後半ネタバレ
今話題の『累 かさね』を観てきました!
若い売れっ子役者主演の邦画で久々に魅入ってしまう映画でした!
c2018映画『累』製作委員会
主演は土屋太鳳と芳根京子のダブル主演!
監督は『キサラギ』や『ストロベリーナイト』の佐藤祐市!!
天才的な演技力を持つが見た目が醜い累と美しい容姿を持っているが演技がまるで出来ない女優のニナ。累が持っているキスをすると顔が入れ替わるという特殊な力がある口紅を使ってお互いの足りない部分を補う生活が始まる。ニナの顔で人前で演技をし、注目されていくことで初めての体験、初めての感情が生まれていく累。そして2人の共生関係は崩れていく。
といった内容
土屋太鳳と芳根京子は二役やらないといけないから撮影の時とか大変だっただろうなぁ
2人とも恐らくすごくいい子なんだけど、ニナ役やった時の性格の悪さ半端なかった!
まだ観てない人は芳根京子の表情に注目!!
内容的にもなかなかハードな作品なのでメルヘンな作品ばかり観ている人にはあまりオススメできません!
そうじゃない人は是非観て欲しい!
↓↓↓↓↓↓↓↓ネタバレあり↓↓↓↓↓↓↓
この作品はダブル主演ですが、物語的にはニナが主役ですね
ニナの心の成長と累の心の変化を対比しているところがすごく面白い!
2人の心の対比を通してこの作品が言いたい事は自分の欠点も受け入れろという事なのかなとわたしは思いました
ニナの成長で分かりやすいのは、前半の海辺で累がチェーホフの『かもめ』の練習をしている場面でニナは「こんな顔だったら私はとっくに死んでる」と言っていましたが後半劇場の屋上で取っ組み合いをするシーンでは「どんな顔でも私だからそれでいい」的な発言をしていることからニナの心の変化がよくわかると思います。
この2つのセリフがニナの核だと思います。
まぁ心の変化があったとはいえニナの「私はあんたみたいに中身までは醜くないから」ってセリフはイヤイヤイヤイヤって笑っちゃいましたけどね
累に関してはもうどんどん欲にまみれて怖い方向にいっちゃったましたね。
まぁ元はと言えばニナが累に頼むことにしちゃったのが悪いんだけどさ
劣等感を感じながら生きていた子があんな注目される世界を知ってしまったらそりゃ戻れませんよね。
だから累は決して完全悪では無いんだけどニナの成長を感じさせる要素としてしっかり仕事してだと思います!
でも、これって漫画だとまだこの先あるんですよね?この先もニナが主人公的な成長をしていくのかな?でも、タイトルは累だしどうなるんだろう?